2012年4月16日月曜日

アーティスト ~ 伝えきれないからこそ、伝わってくるサイレント映画の魅力! ~



うわ~ この映画・・・ エンディングが凄く好き~!!!


私にとって・・・

この春の映画のなかでの、大本命でした!


オスカーを射止めたから!?


それも、あるのですが・・・

この映画がアカデミー賞の候補に入った・・・と聴いた時、

この映画にオスカーを射止めて貰いたいな! とも思いました。


なぜなら・・・ 私は サイレント映画のにわかファン


30代の前半頃、名作映画を借りてきては観ていた時期があるのですが

その時・・・

あ、あの映画良かったな!・・・ と鑑賞してから、暫く後になって、
そんな満ち足りた気持ちになる映画に、モノクロや、サイレント映画が多かったんです!


色が伝えられない・・・

声が聴こえない・・・


だからこそ、それ以外の部分

筋書きがしっかりしていなくては楽しめませんし、
俳優さんの表情や体の動き、といった演技力。
カメラワークといった、映画としての総合力が問われることになります。


それでも、伝わりきらない部分に 鑑賞者の想像力が入り込む余地があります!


花束に・・・

ルージュの鮮やかさに・・・


フルカラー作品に勝るとも劣らない、鮮やかさが感じられる瞬間があります!




3D映画が登場した頃・・・

軒並み、3D化する事になるのかな!?・・・ とも思ったものですが、

後になるほど、表現方法の一つと感じるようになってきていますし、
3Dだから・・・ と観に行くのを止めた映画も、これまで何作品かあります。

あえて3Dを選ばず、大満足!という ALWAY’S 3丁目の夕日64
・・・なんて作品もありました。

( 良い作品ですから、3Dで観てみたかった気もします! )


サイレントも、映画の表現方法の一つとして、
もう少し見直されても良いのかな!?

そういえば・・・

広島で隔年開催される、国際アニメーションフェスティバルは、
フェスティバルの性格上、実験的作品が多いだけに、
サイレント作品が、よく出品されていますね!


街の灯第三の男・・・ なんて、

今出品されても、アカデミー賞最有力候補になるんじゃないかなぁ~。


さすがオスカー!!!の アーティスト


観ている人の気持ちをくすぐる仕掛けは、あちこちに散りばめてあります!


サイレントファンは必見!ですが・・・

そうでない方も、ぜひ劇場に足を運んでみてください!!


この映画に、八丁座・・・ 最高の組み合わせですね~!!!


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2012年4月7日土曜日

僕達急行A列車で行こう  ~ 森田芳光監督 ラストメッセージ ~




映像の中で  列車が出てくるシーン・・・



隣を歩く・・・ 俳優さんの演技も良いけれど、

その列車の方が気になる事もあります。



先週末・・・ 公開中の映画


僕達急行A列車で行こう  を観てきました!


この映画の主役は誰!?


松山さん? 瑛太さん?


う~ん


画面いっぱいに駆け抜けていく列車 と風景、
それを追う、監督 の視点こそ、この映画の真の主役じゃないかなぁ~ と
見終えた後に感じました。


(前日に、エル・ブリ って優れた、ドキュンタリー映画を見ただけにね~~。
ちょっと、ドキュメンタリー寄りな、この日の私なんです・・・ )


その土地らしい風景のなか、列車が走る映像をたっぷり魅せる・・・
走る鉄道模型を映像の中で、主役として魅せる


監督の視点。


写真の雑誌のなかで、


西鉄京急 が同じ線路を走る、あの世界がドキッとする!と語っていらっしゃいますが、


私も・・・ 蒸気機関車 と 新幹線 が 実物のように並走できるところに、
鉄道模型の魅力を感じるところがありますので・・・ あ~ わかるぅ~!


この作品


奇しくも、森田監督の遺作となった作品ですが、
どこか力の抜けた、肩のこらない作品に仕上がっています!

かって・・・ 黒澤 明 監督の遺作となった、
「まぁだだよ」も、そんなところがあって
懐かしく思い出します。 私 あれって、けっこう好きな作品なんですよ!


映画を観ている時・・・


列車が駆け抜けていくシーンを観ながら、


あ~~ もうちょっと見せてくれてもいいのにな~~ と思ったことのある方、


アラカルトとして


そんなシーンを存分に味わいたい方に、とてもお薦めの映画です!!!


多くの映像作品を手がけてきた、
鉄道の好きな方だったからこその視点が感じられる映画です。



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2012年4月5日木曜日

貴方なら、どのキャラクターがお好きですか!?


先日・・・

おもわず注文してしまった、アニメDVD


さて! 

貴方なら・・・

どのキャラクターがお好きですか!?


え・・・ 一つに決められない???


まぁ、ですよね~~


ちなみに・・・


私は、世代だなぁ~ なんて思うのですが・・・


トム ジェリー 


繰り返し再放送される
同じものを何度か見ても、飽きない良さがあって・・・


また、しばらくすると、再放送されていましたから・・・


子供の頃は・・・ お気に入りの話は何!? なんて、
学校でけっこう盛り上がっていました!


いつも、ケンカしているネコとネズミが・・・


いざ、相手の姿が見えなくなると、気になるばかりでなく、
戦意を失っていると思うと、手加減してみたり、手助けしたりする・・・ という
設定は、今考えてもふしぎな新鮮さがあります!

 
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2012年4月1日日曜日

エル・ブリの秘密 世界一予約のとれないレストラン


スペインのカタルーニャ地方にある


カラ・モンジョイとう小さな入り江にあるレストランながら・・・


45席のシートに、年間200万人の予約希望がが殺到した・・・という
フェラン・アドリア率いる伝説のレストラン、


エル・ブリ


半年間営業して、半年間・・・ 次のシーズンに向けての準備を行うという

その・・・ バルセロナにある、料理研究用アトリエの場面から映画は始まります。

一つ調理方を試ては、結果を書きつけておき・・・
また別の調理方を試していく、

まるで化学実験であるかのように素材を組み合わせては、
結果をレポートに纏めていくかのようにして、新たな味を求めていくスタイル・・・

多くの試行錯誤のなかから、

このレストランが追い求めていっている、
人々に、一度は、その席に座ってみたいと思わせるほどに
前衛的な料理が生み出されていくのですね!!!


なぜ・・・ 大抵には、見慣れている筈の調理の映像が、
これほどまで新鮮に感じられるのだろう!?と思ったほど、
新鮮に感じられる料理の映像の体験! そのうち・・・DVDを手に入れようかな!


ドキュメンタリーに精通したスタッフの作品なのでしょう!


実際にレストランで働いているスタッフだからこそ、
出てくる表情や個性や、演技を越えるほどの迫力が、この映像から感じられます!


見終えた時・・・


特に素晴らしい!と感じられたのが、

徹底的に 裏方の、調理場の映像に徹していること、

ユーザー側としての、お客さんや、
タレントさんなどのコメントが挟み込まれてれていないこと。


このくらいのレストランになると・・・
実際に、どのようなレストランであるかは、実際に食べに行き、感じてのみ、
知ることが出来るもの・・・だと思います!


残念ながら・・・ エル・ブリ は

2011年7月をもって、閉店してしまいまいたが・・・

このような・・・ 映像を提供してくれるようなレストランこそ、
無理をしてでも、一度は訪ねてみたいと思います!


日本の食材がいくつも出てくるので、
調理テクニックを学びたい方・・・ はもちろんのこと、

さまざなな、創作活動にチャレンジする方まで幅広くお薦めできる映像だと思います。


この映像・・・ 映画として括ってしまうと・・・ 高評価とまではいきませんが、
今年、鑑賞するドキュメンタリー映像としてみるならば、
特に印象に残るものになるのではないかと思っています。
斬新な映像体験でした!!!


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