2012年8月27日月曜日

広島国際アニメーションフェスティバル


国際的なアニメーションフェスティバルの一つとして

広島で隔年開催されている・・・


第14回広島国際アニメーションフェスティバル に行って来ました!


実は・・・ 私は、今回が初めてになるのですが・・・


このところ・・・ 映画を観に行きたい!!・・・と思いながら、
なかなか背中を押すような作品に出会えないので

時には、海外や実験的なアニメ作品を見てみるのも良いかも!?・・・と
映画の代わりに・・・ といった感じで出かけてみたんです。


それで、 結果は・・・ といいますと・・・


とても良かったです!


もっと以前に行ってみるべきだった~~


表現が多彩で、何よりも、想像力が刺激されるんです!

一つ一つの作品の持つエネルギーも強い!!


1プログラムで

短いものだと1分ちょっと、長くても20分弱の作品が、何本も上映されます。

いつも見るアニメ作品に比べて、時間が短いながら、メッセージ性は強くて、
海外作品ですと、現地語に英語の字幕がついてきたりしますから・・・

頑張って見なきゃならんね~!!


私は、今回のプログラム期間中では、今日だけが自由時間でしたので

本日、27日の

ベスト・オブ・ザ・ワールド4 と 現代日本のアニメーション の

2つのプログラムを鑑賞。


ベスト・オブ・・・ は


ポルトガルの カボ・ヴェルデへの旅 と

フランスの 愛妾の宴 が良かったかな。


現代日本は・・・


その名のとおり、日本アニメの先端を感じることのできるプログラムで


ハーバーテイル に

11月生まれの男の子のために と

九十九(つくも) が、特に良かったですね!


11月生まれの男の子・・・ って、 あ・・ なんだか嬉しい~!!

しかも・・・ 鳥達の歌が可愛らしい、わずか3分21秒ながら、密度が濃かったなぁ。

私の後ろに座っていた、学生さんグループ大絶賛の作品!


森田 修平 監督 の 九十九・・・ って、現代日本のプログラム中、一番良かった~!

え、、 アスペクト比を間違って上映したんですって!?


プログラム終了後に、訂正のために再上映した際も立つ人が少なく・・・

皆さん、この作品に対する評価が良かったんですね~!!



普段はなかなか目にすることが出来ない、実験的なアニメ作品。

わずかな時間に込めた、大きな世界を垣間見ることのできた2プログラム!


再来年・・・も、ぜひ出かけて

可能ならば、もっと堪能できたらな~! と思っています!




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2012年8月8日水曜日

世界の車窓から



お馴染みのテーマソングと、石丸 謙二郎 さんの、ナレーション・・・


見たい番組が終わったあと・・・

これを見てから、テレビを消す・・・ という方も多いのではないでしょうか!?


皆さん、ご存知・・・


世界の車窓から


写真は、以前発売された、DVDブック。


正直なところ・・・

セルビデオって、買って数回見ただけ・・・ というケースが少なくないだけに、
最近は、以前より、ずっと慎重に選ぶようになってきているのですが、

この・・・ 世界の車窓DVDブック は、
以前・・・ 気になる数冊だけ手に入れたものを、何度も視聴しているので・・・


これなら実績として十分!・・・ と


最近・・・

古いものを、探して追加購入しているんです ♪




海外なんて、なかなか出かけませんから、

行った気分に浸るも良いし、行くときのための予行演習のつもりで観るの良し!



世界の車窓から ・・・って、単に紀行番組として眺めたとしても、

とても落ち着いて見ていられるので、好きなんですよ!


日常のリズムというのでしょうか・・・ ♪



その地域に住まう人にとって、日常の何気ない風景。


これが・・・ 繰り返し視聴に耐える作品である理由なのかも!?



そうそう・・・


家のテレビが、ワンランク上のものに見えてくる、構成と画質なのも Good !!!

これは取材・編集スタッフの、努力の賜物でしょう!


( 写真は・・・ A4版では無いので、収まらなかった、No.18 フランス編②
さっすがはフランス、随所にエスプリが効いてますね~ ♪ )


続刊にも期待したいな~!



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2012年8月1日水曜日

坂の上の雲



まことに小さな国が、開花期を迎えようとしてる・・・



・・・という 渡辺 謙 さんの語りで始まる、3年に渡った、


NHKのスペシャルドラマ 坂の上の雲


同名の 司馬 遼太郎 さんの原作小説 を、ほぼ同時に読み終えました。


( 番組冒頭の語りは、小説(8巻)のあとがきを再構成しているんですね。 )


日本の近代史である、日清戦争の開戦前から、日露戦争の終結までを
多面的に捉えようと試みた、司馬 氏の意欲作であり、代表作でもありますね。



私たちは、よく あの時代が良かった!・・・ などと、話したりするのですが、


考えてみれば・・・


歴史は、過去から今に繋がる一本の道のようなものであって、

必然と思われるような事と、偶然と思えるようなことが重なりあって、一本の道になる。








明治維新を経て、近代国家として歩み始めた日本。


その時から、いずれ・・・


他の国と雌雄を決する日が来る事が避けられなかった・・・ のであれば、
近代・・・ というのは、何と残酷なものなのでしょう。


欧米列強による、アジア諸国の植民地化が次々と進められた時代・・・


列島の植民地化を避けるために、必死で集めたなけなしの外貨をかき集め、
大砲、軍艦を買い揃えていく他に道はなく。


この・・・ 「坂の上の雲」は、作品発表時から、人により捉え方が様々あり
司馬 氏は、生前に、何度も映像化の依頼を受けながら、
戦争を賛美しかねない・・・という懸念から、断り続けました。


日露戦争時・・・


もはや、この戦いに敗れれば、国としての独立が危うくなる・・・という乾坤一擲の
日本海海戦において、日本は奇跡的にも圧勝を収めます。

数多くの犠牲を払った日本が、
辛くも侵略の手から逃れることになった、独立を守った、その瞬間でもありました。


しかし・・・


戦いに勝った!という、その酔い、列強と肩を並べた自負を感じ始めた
その時から、すでに、その次の戦争へ向けての足音が聞こえ始めてもいました。



私は、この文庫本の7巻に収められている、宮古島の話や
正岡子規と、その家族にかかわる挿話が印象に残っていて、
よくある、戦争ものの小説や、竜馬がゆく・・・のようなヒーロー伝とは
違った印象を受けます。

スペシャルドラマの印象は・・・

メロドラマになりがちな、大河ドラマとは予算、規模からして違っていますし、
大変、よく出来ているけれど、緻密な筆致による小説版からみれば、
ダイジェスト版という印象を受けるのはやむを得ず、語り足りていない部分に、
やや戦争賛美とも、取られかねない印象を受ける気がします。



それにしても・・・


晩年の 秋山 好古 さん の大らかさは、どうしたら出てくるものでしょう・・・

番組の冒頭の語りにもあったような

これほど、楽天的な時代もない・・・ を体現されていたように思えてきます。



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