東京で古書店を営む傍ら、文筆い腕をふるう・・・
1993年の直木賞受賞者としても知られる 出久根 達郎 氏 の作品。
漱 石 を 売 る
出久根 氏の、古書店「芳雅堂」を巡る、エピソードを集めた本書は・・・
出版当初から、読みたい!!・・・ と思いながら、
いつの間にか、読まずじまいになっていたものです。
私も、古書店には、随分とお世話になりました。
学校へ、職場へと通う道に、何件もお店が
ひとつ減り、二つ減り・・・
いつの間にか、行きつけにする、古書店は無くなり、
今や、古本といえば もっぱら ブックオフや、Amazon を利用するように。
今や、資料など・・・
店主のこだわりが感じられる、品揃えを誇る、古書店に巡りあう機会は
めっきり、少なくなってしましまいました。
あったとしても、古物を鑑定する番組の影響なのか、
以前と比べると、コレクター目線の、驚くような値段が付けられたものが増えたことも、
私が 古書店から、足を遠ざける理由になりました。
一度、東京神田の古書店街が面白い!!・・・ という人の言葉から、
古書店街めぐりを試みたことがありましたが、
2、3軒歩いただけで、本と値段の見合いに、面倒臭くなったことがあります。
ここは・・・ 地元の方なら、立ち読みに、便利かも!?
それでも・・・ 旅先で古書店を見かけると、こまめに入ってみています。
人の手から、手へと渡っていく本には、ドラマがあります。
例え、店主が100円と値ぶみをしたとしても、
人によっては、何物にも代えがたい一冊になることも!
漱石を売る・・・ は
私が、新刊の時に出会いたいと思った、古書店主のエピソード集。
当時・・・ ラジオドラマで、その一編を聴いたことが
ぜひ、読んでみたい!!と思った理由です。
書店は、流行小説と雑誌を並べるのに追われるので・・・
行って探したとして、徒労になるかも・・・ と
今回は、Amzonの古書として手に入れました。。
物語は、メディアを越えて・・・ですね!
出久根さんは
なぜ、このエピソード集に「漱石を売る」というタイトルをつけたのでしょうか!?
古書で出会いたい
古書の魅力にあふれた一冊です!!