ジブリ作品を観るたびに
多くの作品に登場してくる 空想系飛行物体に注目されている方や
飛行機ファンの方必見の作品!!
この夏のジブリ映画
風立ちぬ は
かって・・・ 月刊 世界の艦船 誌 に投稿したり
仕事の合間に 月刊 モデルグラフィックス 誌に記事を寄せるなどしている
艦船や飛行機のコアなファンとしての 宮崎 駿 氏の、姿を
垣間見ることのできる機会といえます。
舞台は1920年台の日本・・・
ゼロ戦の開発者として知られる 堀越 二郎 氏
同じ時代を生きた 文学者 堀 辰夫 氏
この、ふたりの半生を
あたかも ひとりの人生のような形をとって話は進んで行きます!
世界中で 飛行機が実用のものとなり始めた時代・・・
その姿は 大空に憧れる 多くの若者達の心を掴んでいきます・・・
そして 流線型の美しい姿とは裏腹に
飛行機は この世に生まれ落ちた時から 戦争の道具となる宿命を背負っていました。
空に憧れ、航空機設計者を夢見た人達は
少なからず戦争へと加担していく事となるんですね。
そんな事を考えながら、話は進んでいきます。
・・・と、共に 今 映画を見終えて
まだ 誰も実現させた事のない月旅行の実現を夢見て
やがて・・・ アポロ宇宙船を運ぶ、サターンⅤの設計者として
その夢を実現させた ウエルナー・フォン・ブラウン 氏
海軍航空技術廠設計係で 軍の方針として 人間爆弾「桜花」 の設計を言い渡され
後に、その事を十字架として背負いながら
戦後、新幹線電車の設計に携わった 三木 忠直 氏 の姿が重なってきます。
終戦の年にクリスチャンになり・・・
設計者は辞めないけれど 平和産業に徹する!と誓われたそうです。
この映画に興味を持ったら、その後である
このお二人の人生について追ってみるのも 興味深いと思います!
( この映画を「航空史入門」的に観る方にはお薦めです! )
生きる時代は選べないんですね・・・
選べないといえば・・・
この映画の ヒロインの 菜穂子 さん
結核に侵され いくばくも無い命に、愛はいっそう輝きますが
これも、結核が不治の病であった時代に生まれ落ちた 時代人の刹那といえます。
私は・・・ 常々
この世の中で、最も平等なことは
どんな人にとっても、一日が24時間であることだろう
この世の中で、最も不平等な事は
生まれ落ちる時間と場所を選ぶことが出来ないことではないだろうか!?
・・・と思うのですが、
だからこそ、生まれ落ちた場所と、時代のなかを精一杯
生きねば
・・・ならないのですね!
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