2015年12月20日日曜日

ニルスのふしぎな旅 劇場版  広島市映像文化ライブラリー



今日は映画を観に出かけていました!!


場所は、広島市映像文化ライブラリー

先日、広島出身の映画美術家 部屋京子さん のトークショーに出かけ、
今日はファミリーシアター(映画上映会)

もう、二月以上前から、なんとしても観に行くぞ~~!と思っていた


ニルスのふしぎな旅 劇場版


1980年、今から35年も前に、NHKで放映されたアニメの劇場版ですが、
製作の学研の都合で、当時は上映されなかったのだとか・・・(ウィキペディア情報)


ある日、妖精の魔法をかけられて小人になった少年ニルス。

以前から、空を飛ぶことに憧れていたガチョウのモルテンは、
ガンの群れに、飛べない鳥とからかわかわれて、飛ぶことを決心する。

小人になってしまい、以前からいじめていた庭の鶏や犬たちに、
追われてたニルスは、なんとか飛び立とうと頑張っていたモルテンにつかまり、
そのまま大空へと・・・・・


この設定って、つばめ・ミュージアムでも、どこかで使われているような・・・
知らず知らずのうちに、憧れていたのですかな!?   きゅ~!!


今日、映画を観ようとやって来ていたのは、どう見ても、リアルニルス世代では無いらしき、
子供さん、お父さん、お母さんという家族連れが多い。

こんな古い作品、本当に楽しめるのかしら!?という私の心配をよそに、

笑いどころではしっかり笑って、緊張感のある怖い場面では、
怖い・・・という声が漏れ聞こえてくるなど、
皆さん、しっかりと楽しんでらっしゃる!!
こういうのを名作っていうのだろうなぁ~!と感心させられるやら。

ラストシーン

せつなくも、ひとつの時が終わるとともに、
一緒に旅をした仲間たちを思いやる、成長したニルスの姿。

魔法は解けたけれど、もう彼らとの言葉も通じない。


久々に、わさわさ~ というのでしょうか
席を立つのをためらうような、じわりこみ上げてくるような感動を覚えました。



上映後、お母さんに、このままずっと観ていたい!と話していた、
小学生らしき女の子。

そうそう!! その気持わかるよ!!!

子供の時から、変わったアニメ(異色の作品)だな~と思っていましたが、
今もって、こんなほのぼのとしていて、
家族で安心して見ることができて、かつスケールの大きい
ファンタジー作品を見ることが無くなった気もします。


先ごろ、クマを見たばかりですから、より深いところに沁みていくものがありました。

メールを見れば、広島の世羅高校の男女ともの高校駅伝優勝!

帰ってくれば、サンフレッチェのCWC三位決定戦!


こんな日ってあるんですね~!!




広島ブログ

2015年10月7日水曜日

歌川国芳展



一度は見てみたいな~!と思っている絵のひとつ。

いろいろありますけれど、そのひとつであり、一人の絵師


歌 川 国 芳


10月18日までの予定で、開催中の 浮世絵師 歌川国芳展 に行ってきました!

画像の 朝比奈小人嶋遊 (あさひなこびとじまあそび)







一度はどこかで見たことがあるな~!と大きな骸骨が印象的な

相馬の古内裏 (そうまのふるだいり)


画像には出て来ていませんが

四天王が妖怪も気にせず碁に夢中になっている絵も!


何枚もの絵を見ていて、ふと気付かされるのは、動物の表情の穏やかさ、

動物としてだけでなく、そんな形をした妖怪や、もののけに至るまで、

描かれているのは、迫力の場面であったりするのに、

どこか優しい、憎めない、可愛らしい目、表情をしているんですよね~


その割に、国芳は大の猫好きだったそうで

猫の絵はとても多いんですが

その絵のなかの猫は、妙に人間的で超カワイイって感じではないんですよね~


なぜなんでしょ!?



広島ブログ

2015年8月17日月曜日

いま、伝えたいこと  ~ 泉美術館 ~



ふと、モネの睡蓮が見たくなり、久々に泉美術館に行ってきました!

そしたら睡蓮は見れなくって、こんな写真展が行われていました。


いま、伝えたいこと


折しもお盆、しかも今年は戦後70年ですものね。


いうまでもなく、70年前の広島は見渡すかぎり焦土となっていました。


見慣れた、あの風景も、この場所も。


多くのものを焼きつくされながら、

再び、力強く立ち上がっていこうと模索を始めた人達の姿。


昨今、ひとつ、また一つと消えていく被爆建物ですが、

私が子供だった頃はまだ現役のものが多くありました。


あの建物、まだ子供の頃はあったなぁ。

架けかえられた御幸橋や相生橋も、あんな感じだったよなぁ、と懐かしく思い出します。


写真を鑑賞しながら

平和大橋の周囲って、完成当初はあんなに殺風景だったのか・・・とふと思ってしまう私。

何故に殺風景かということなんですよね。


荒野のなかに立つかのような、竣工直後の原爆資料館。

建設中の平和慰霊碑の周囲に見えるバラックの建物。


展示されている写真は本などで見かけたことのあるものもありますが、

大判で丁寧にプリントすると、こんなに読み取れる情報が増えるものなのですね。


普段の泉美術館は入館料が必要ですが、

この展示会は無料。 ぜひ皆さんも立ち寄ってみてください。


 


広島ブログ

2015年6月6日土曜日

モーツアルト作品集もGo!



CD枚数にして170枚、それでも完全網羅では無いというのですから、

超のうえに超のつくような多作家・・・


それもそのハズ、 その名はモーツアルト。


彼の活躍期間を作品数で割ってみると、あたかも普通の人が文字を書き落とすかのように
楽譜にオタマジャクシを落としていっていっただろう・・・というのですから驚きです!


ハイドンの交響曲全集に続き、モーツアルト作品集もメモリオーディオへの録音開始しました!
もちろん、これまでも何曲かは録音をしていたのですが、
今回はタイトルをCDのままではなく、わかりやすく統一させての再スタート!


この人の作品を余さず聴いていけるなら凄いことだろうな!とは


モーツアルトファンなら、一度は考えそうなことですが、

実は、モーツアルトさんといえども、誰でも聴き覚えのあるような超有名曲はほんのひと握り、
多くのの曲は、一部のファンが聴くくらいのことで、
少し前なら、作品の制覇はかなり難しいことのように思われました。


その まさかまさかの作品集が、しかも破格の値段でオランダ、ブリリアントクラシックスが実現。
入手してから、もう何年にもなります。

作品集のために、一から録音していてはお金がかかり過ぎるので、
もともとあったものの権利を安く買ってきて組んでいるらしいのですが、

なかなかどうして頑張ったな~!でして
キラッ!と光る演奏がいくつもあるんですよ!

その箱を初めて開いた時に気付かされたのは、ジャンルごとのバランスの良さ、
よく、こんなまんべなく手がけているなぁ!と思わされます。

オペラなんてライブ録音と思われるものあり、椅子を動かすような音が入っていたり、


ちょっと聴くのが怖くて、ようやく聴いたものの中にオペラ「魔笛」がありますが、
夜の女王の歌声は、なかなかどうして私が以前から持っている
カラヤン盤にも十分対抗できます!

巷で知られる著名指揮者の名演ではないかも知れないけれど、
これはこれで味わいがあるなと。
持っているタイトルとダブりがあるとしても、聴き比べていく楽しみがあります。

全体の中で聴いたのはまだ半分を超えているくらいでしょうか!?
しかし珠玉の名曲集が、もう半分近くも残っているなんて!!


解説がドイツ語ってのは、ちょっと大変ですけど、
全曲の解説本も書店で売られていますし、
それと見比べながら聴き進めるだけの価値を感じる作品集でもあります。


( 2015年6月現在、20000円前後と、私が購入した頃からみると随分と
値上がりしているのですが、それでも破格値であることは変わらないですね!)



広島ブログ

2015年5月24日日曜日

国宝・雪舟「山水長巻」



久々に美術展! ひろしま美術館で開催中の

毛利博物館収蔵 毛利家の国宝・至宝展に行ってきました!


この美術展、見どころといえば やはり雪舟の筆になる四季山水図「山水長巻」でしょう。
眺めている時間は、私にとっての至福の時でした。

全長16mの絵巻を眺めようと、人波が右から左へ流れていくので、
流れを外れて、もう一回、さらにもう一回と、戻っていきながら眺めるのですが

昔、カセットテープで巻き戻しては聴いていたことをふと思い出したり。 その間50分。
私が言うのもなんですけど、線が柔らかい、ほんと絵が上手い!
そして、上手いだけじゃなくって、こういった風景のひとつひとつが、
愛おしくて、好きで好きで仕方が無くって、その情熱で描いたのだろうなぁ~!と
いうことが絵から伝わってくるんです。

俵屋宗達さんも、こんな絵なんですよね。 小動物を書いている絵などを見ていると。
嬉しそうにスケッチしている宗達さんが、横に居るかのような印象さえ受けますものね。

雪舟さんの山水長巻の上に、同じように並べて展示されているのが、
雲谷等顔さんの手になる副本(模写)。 模写といっても、とっても優れた模写で、
本家、雪舟さんの作品とともに国宝に指定されています。

その裏側には、徳川家の命により、雪舟作を江戸に運ばせて模写したという、
狩野なんとかさんの手になる模写。 う~ん、模写。
ちゃんと個性が出ていながら、あれだけの模写をしている等顔さんって、やっぱり凄い!!



山水長巻きは、もともとは毛利に滅ぼされた、山口の守護、大内氏が
山口の地で雪舟を庇護し、所有していたものを
毛利家が受け継いできたもの。

私は 日本の歴史上、あえなく滅亡した一族のなかでも特に、平家、大内氏、奥州藤原氏が
もう少し一族として長命を保っていたなら、今とは別の日本文化が花開いていた可能性が
あると思っているのですが、こういう絵をみると、その思いがいっそう強くなります。


さて、山水長巻で話をしてきましたが、その他も素晴らしい絵画です!

広島の方なら、三子教訓状、あの元就さんといえばのおなじみの絵。
歴史好きの方ならば、
元就の長男で早世した隆元さんの自筆の絵の素晴らしさも見逃せないことでしょう!

会期は、今月末までとわずかですが、日本美術に感心のある方必見です!
雪舟さんって聞いたことあるけど、絵は見たことが無いなぁという方が
いらっしゃったら、ぜひじっくりと鑑賞してみてください! 虜になるかも!?


広島ブログ

2015年5月6日水曜日

終わらない読書。。 生命40億年全史と生物の進化大図鑑




この本に取りかかったのは何年前だっただろうか・・・


けっこうな時間を費やして取り組んでいるにも関わらず、
いっこうに読み終えられそうな気配がない。。という、私にとっては記録的な本。

進化の過程で登場してくるさまざまな生き物たちは、
ネットや図鑑なども参照して、ようやくその生き様の片鱗に触れることができる。


諦めたくなりそうな本なのだけれど 私には、心強い武器がある!


いつぞや手に入れていた 生物の進化大図鑑 が、参照図版としての期待に応えてくれている。
高価かつ重い一冊だけれど、内容と添えられた写真や図版の内容からすれば
破格といっても良い本。この図鑑と照らし合わせることで、文の理解は格段に深まる。


この2冊は、車の両輪のようなところがあって、

文に添えた高価な図版や写真とも思えるし、
豊富な写真と図版がもつ意味の、丁寧な解説書を読んでいるという気もしてくる。

大きく、重く、時間もかかかる2冊ではあるけれど、
これだけの投資で見せてくれる世界としてはあまりにも内容は広くて深い。




広島ブログ