現在・・・
軌道上から、そして地表上からは探査車が観測を続けている惑星、火星。
観測機器の、劇的な進化によって、
まだ人が訪れていない場所であるにも関わらず、火星の地形や地表の様子、
火星の気候に至るまで詳細にわかるようになってきています。
現在、火星有人探査を目指すべく、観測データーをもとにした詳細な地図づくり、
宇宙飛行士が長期間、宇宙に滞在し生活するのためのデータ収集、
運搬手段、個々の技術開発も進めれていますので、
必ずや、近い将来、火星有人ロケット探査も具体的なものとなることでしょう!
さて・・・ 久々の映画鑑賞と紹介は、現在公開中の
「オデッセイ」
火星有人探査開始後の、火星での出来事から物語は始まります。
火星表面の探査中に発生した事故により、探査チームの一人が飛ばされ、
行方不明になってしまいます。
他のメンバーは、絶対絶命の危機をくぐり抜けますが、
もはや行方不明となった彼を救出する余裕は無く、
失意のうちに地球への帰還の途につくこととなります。
しかし・・・
誰もが、あの事故の時に亡くなってしまったと疑わなかった、
彼(マッド・デイモン)は奇跡的に生きていた!!
一命は取りとめたものの・・・
あの事故により地球やロケットとの通信手段は失われ、
次のミッションがいつ来るかもわからない、
食料も、次のミッションまでは、とうてい持たない。
そんな、無い無いづくしとなってしまった火星基地を拠点に、
彼は、ひとり生き残り続けていくための行動を始めます。
日本にも、太平洋ひとりぼっち(堀江 謙一 氏)という太平洋横断ヨット紀行の体験記が
ありますが、こちらは、さながら「火星ひとりぼっち」といった感じでしょうか。
細かく見ていけば、ツツコミどころはあるでしょうが、
この筋の作品にみられるような荒唐無稽な感じではなく、
映画的エンターテイメントになかに、科学ドキュメンタリー的要素を加えたような、
かっての「アポロ13」的リアル感さえ感じられる、
久しぶりにハリウッドらしい、いい作品を観たな~!と感じています。
これ以上、科学的にしてしまうと、なんか難しいな~と思う方が多くなっちゃうでしょうしね。
この映画が大当たりすれば、サイドストーリー的な科学要素に振った番組も観られるかも知れません!
グロテスクな表現も、家族全員テレビ画面で楽しめるレベルに抑えてあるのも◎
最近の観測成果を取り込んでいるようですので、
リアルな火星の地形を存分に楽しみたい方ならば、3D版での鑑賞もアリでしょう!!
☆ 私にとって、今年は R200SS with GPD2 (購入後、テスト運転中の反射望遠鏡)の、
観測キックオフ・イヤーとなる予定でもあるので、
星座観測気分を盛り上げるためにも良かったですね~~ ☆
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