2011年7月1日金曜日

21世紀に生きる君たちへ


   もし「未来」という街角で、私が君たちを呼び止めることができたら、
   どんなにいいだろう。

   今も多くの人に愛読される 司馬 遼太郎 さんが
   次の世代に手渡す手紙として書かれた文章。

   膨大な司馬作品の最後に付すために書かれた「あとがき」 のようにも
   感じられます。


   WW で 良い本を紹介していこうと思い、何冊か候補があるなかで
   筆頭として紹介しておこうと感じた作品。
   

   私は、ときどき書店の司馬コーナーの前に立つことがあります。
   
   そして、いつも著作の多さに驚かされます。
   
   試みに、適当な一冊を手に取ってページをめくってみても、
   その一ページに対し、相当な調査を行って描いているだろう事が伺えます。


   そこまでして膨大なエネルギーを費やしての研究も、
   自分が死ねば灰塵に帰する・・・。
   
   そんな、もの寂しさが、この一文に滲み出ています。


   つばめ・ミュージアム は 連綿と続いていく時間の物語。
   自然、このような作品を手に取ることが多くなりました。


   短い文章ですから、途中で挫折することもなく
   一気に読み進めることができます。

   大作を一つ読み終える以上の読後感と
   繰り返し読みながら、言葉の意味を考える大切さを
   感じられる作品でもあります。  


広島ブログ

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